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WORK INTERVIEW 仕事を知る インタビュー

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医薬品のあらゆる
情報を集めにいく!

学術担当は、医薬品の知識と情報を
もって患者を救える仕事です。

  • T.A さん
  • 入社:
    2013年(新卒)
    職種:
    学術担当 スーパーバイザー(SV)
    所属:
    コールセンター部 第3CCグループ

Interview

製品に関する、より専門的な問い合わせに対応する学術担当の仕事

EPファーマラインには、医療者からのお薬相談窓口のオペレーター(メディカルコミュニケーター)以外にも様々な業務があります。その1つが、製薬企業のMRを学術面でサポートする業務です。
MRが医薬品のプロモーション活動を行う中で、医療者から受けた自社製品に関する質問などに対して、より専門的な学術情報を収集し提供する、いわゆる「学術業務」です。

私が今所属するチームでは、ある製薬企業が製造・販売する全医薬品を一手に引き受けています。その数は50製品以上あり、領域も多く、生活習慣病の薬から抗がん剤、抗体医薬といった専門性の高い分野の薬まで多岐にわたります。
医療者からMRを介していただく質問への対応は、幅広くしかも深い知識が求められます。

その年によりますが、担当する製薬企業(クライアント)が1年間に複数製品を新たに発売することもあり、それらに関しては、クライアントによる研修が行われます。それ以外の製品や治療のトレンド、ガイドラインや大規模臨床試験の結果などの情報は常に把握するように、知識の向上のための努力が欠かせません。

学術担当に多く寄せられる問い合わせ

問い合わせは多岐にわたりますが、比較的多いのは抗がん剤の使い方に関するものなどです。近年、新たな抗がん剤が続々と上市されていますので、「こういう患者の場合、どういったレジメンになるのか」「こういう患者に使用した際の治療成績は?」などの質問が少なくありません。

また、副作用に関する質問もあります。例えば、「副作用が疑われる症状が見られるが、この薬にこういった副作用は報告されているか」といった問い合わせに加えて、経過や有害事象への対処法などを聞かれることもあります。

クライアントのデータベースを参照して回答できることもありますが、そうした問い合わせはむしろ少なく、添付文書やインタビューフォームなどの資料はもちろん、市販後調査の結果や承認時の申請資料、国内外のガイドラインや文献、PMDAやFDAの副作用データベースなどを基に、回答を作成し、クライアントの確認を得た上で、質問者(MR)に回答します。

学術担当業務で苦労する点、難しい点

急な案件が多いのが、苦労する点であり、難しい点でもあります。例えば患者様が目の前にいる状況で、医療者がMRに連絡し、MRから問い合わせをいただくことがあります。また、明日、患者様に投与したいので抗がん剤のレジメンを今日中に調べてほしいといった依頼もあります。

一刻を争うような場面もあり、そんなときには限られた時間の中で、相手が求める情報をいかに的確に用意できるかが勝負となります。
医療に対する知識や検索のスキルなど、持てる力を総動員させて対応する必要があり、苦労することも多いのですが、相手の方に感謝されることも多く、やりがいにもつながっています。

学術担当業務に求められるスキル

この仕事に求められるスキルは無数にあると思います。まず、コミュニケーション力。問い合わせはメールか電話で受けますが、相手の言葉の行間を読み、聞かれたことを把握し、何に困っているかを理解し、受け止めて共感する力は欠かせません。

また、メールで返信することも多いので、相手に分かりやすい文章を作成する力も問われます。その他、短い時間で必要な情報を探るサーチ力、情報を取捨選択したり優先順位を決めたりする上での判断力、多くの資料の中から必要な情報をピックアップして、分かりやすく説明するプレゼン力も求められます。
情報収集や検索能力を高めるためには、知識習得も重要です。医療は日々進歩していますから、多方向にアンテナを張ることも大切です。

いろいろ挙げましたが、これらのスキル全てを兼ね備えている必要はありません(そんな人はいないと思います)。どれか1つでも得意なことがあれば、それを活かせる仕事ともいえます。

そして、何より大切なのはホスピタリティです。電話やメールの向こうにいる方に対して「お役に立ちたい」という思い、最大限の努力をして有用な情報を届けようとする気持ち、それはホスピタリティであり、この仕事に一番大切なものだと感じています。

なお、英語力を心配する人もいますが、医学系の学術論文は専門用語が分かるようになれば大意はつかめるようになるので、それほど高度な英語力が必要なわけではありません。苦手でも構いませんが、英語の文献を読む機会が多いので嫌いだと難しいかもしれません。

学術担当業務のやりがいや魅力

医薬品そのものや、情報検索・収集に興味がある人にとっては、業務を通じて医療・医薬品の最新知識を得られるという満足感は非常に高く、知的好奇心を高いレべルで満たせる仕事だと思います。

また、自分が提供したサービスで、感謝されたり頼りにされたり、喜ばれていることを実感できる仕事でもあります。自分の知識欲を満足させることが相手の役に立つ、喜ばれるというのは、非常に良い仕事ではないでしょうか。

しかも、私たちの仕事のその先には、常に治療を受けている患者様がいらっしゃいます。私たちの仕事は、患者様のお役に立つことであり、医療の一翼を担うものだと思います。だからこそ、最善の回答ができるよう、知識やスキルの習得に努める必要があると考えています。

チームのまとめ役「スーパーバイザー(SV)」の仕事

チームは、私を含めて7人いますが、そのリーダーがスーパーバイザー(SV)です。SVの役割は一口で言うと「チームがより高いパフォーマンスを発揮できるように、マネジメントする役割」だと考えています。

例えば、メンバーが受けた問い合わせが、そのメンバーの手に負えないような内容であれば、SVとしてサポートします。
また、チーム全体のサービスの質を保つために、例えば、新たに上市された薬やその分野の治療トレンドなどについて、個々で学んでもらったり、チーム内で勉強会を開いたり、情報のアップデートをする機会を設けて、チーム全体のモチベーションを保つよう働き掛けます。

組織としては、経験の浅いスタッフも含めて全員が一定以上の質のサービスを提供するよう担保しなければなりません。クライアントから、「EPファーマラインのスタッフは皆、レベルの高い学術業務を行っている」と評価してもらえるのは、チームのモチベーションにもつながりますし、SVとしての充実感や達成感にもつながります。
若いスタッフが育っていく姿を見るのも楽しみの1つです。

就職や転職を考えている方へのメッセージ

私自身、新卒でEPファーマラインに入社し、当初メディカルコミュニケーターを1年間経験し、学術担当になりました。当時は、学術業務が当社の中でまだ新しい業務だったこともあり、スキルやノウハウを体系立ててまとめられたものがなく、その都度、先輩やクライアントに聞きながら、実践を通じてスキルを身に付けてきたという面がありました。

今では、その習得した基本のスキルやノウハウをマニュアル化し、新しく担当するスタッフに伝え、基本のスキルを身に付けてもらうようにしています。
入社後、配属までに業界研修、応対研修、学術研修などの研修がしっかりあります。さらに配属先ではプロジェクトごとにサポート体制があるので、未経験でも不安なく日々の業務が行えて、無理なく知識やスキルを磨いていける環境があります。

また、EPファーマラインは、医薬品開発をサポートするCRO*1、SMO*2を手掛け、さらに医薬品の営業やマーケティング活動を受託するCSO*3と、医薬品のライフサイクルに合わせたアウトソーシングサービスを展開するEPSグループであり、母体がしっかりしていることも、働く上での安心材料といえるでしょう。
現場以外で医療に貢献したいと考えている人は、EPファーマラインで働くことをぜひ選択肢の1つとして考えてみてください。

*1 CRO:医薬品開発業務受託機関(Contract Research Organization)
*2 SMO:治験施設支援機関(Site Management Organization)
*3 CSO:医薬品販売業務受託機関(Contract Sales Organization)

Profile

2013年に新卒で入社しメディカルコミュニケーターとして業務に従事する。その手腕を評価され、文献検索業務も携わるようになる。2016年に別のチームに異動したのち、2017年にサブスーパーバイザー(SSV)、2018年にスーパーバイザー(SV)に就任。現在はSVとしてメンバーのマネジメントを行いながらMRへの情報提供の仕事を行っている。

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